通信・ITサービス

通信・ITサービス産業に変革の時が来ています。デジタルトランスフォーメーションには大きな可能性がありますが、脅威ではなく、成長の機会とするためには適切なアプローチが必要です。

変革の時:価値創造のための再生

通信・ITサービス産業にデジタルトランフォーメーションの時が来ました。望むと望まざるとに関わらず、通信・ITサービス事業者は、通信の融合に向けた大きな環境変化に適合していかなければなりません。

大きな可能性を秘めるデジタルトランスフォーメーションを、脅威ではなく、成長の機会とするためには適切なアプローチが必要です。カスタマーエクスペリエンスを向上させ、あらゆる場所における顧客のデジタルライフを拡大することは、デジタル化が進展した新しい世界において価値を創造していく上で、最も重要な課題です。デジタル化による収益は2026年までの間、年間+13%成長すると予想されています(0.9百万米ドルから3.3百万米ドルに成長)。

メディアコンテンツの制作は、データサービスの価格が安定する中で戦略的意義が拡大しており、通信事業者や最上位のサービスプロバイダー、および放送事業者の間で、重要な競争領域となります。TVおよび動画配信サービスの市場規模は、2020年までに年平均3.6%で成長し、オンライン配信事業者やコンテンツホルダーが大きな割合を占めています。

通信事業者が継続的にサービスの価値を維持するためには、IoT領域においてより広範な役割を果たすことも極めて重要です。しかし、IoTの潜在的な価値の40%近くは、実現のために様々なデバイス/システム間の相互運用性の確保が必要であり、新しいビジネスモデルがますます不可欠になっています。

デジタル化は、産業間の相互作用も促進しています。通信事業者は、他の業界がデジタル化を進展させる上での道しるべとなるでしょう。新しい高速通信ネットワークと、次世代のサービス品質は、デジタル化の主要な推進要因になっています。しかし、FTTPやDOCSIS 3.1、5G等の普及に向けた方針は未だ確立されていません。

急速な技術革新、競争環境の変化、新しいビジネスモデル、産業と社会のデジタル化に直面して、通信事業者はビジネスモデルを根本的に考え直す必要があります。重要な要素技術の一つが5Gです。5Gは社会・経済に対して可能性を秘めており、デジタルトランスフォーメーションを加速させることで多くの産業を変える可能性があります。

5Gにより、さまざまな顧客の要求に対応する動的なネットワーク構成が可能となり、データ量の大幅な増加にも対応し、弾力的かつ安全で低遅延の通信を提供することが可能になります。5G技術は、社会・経済環境の変化に適応しようとする各産業に対し、それぞれの課題とニーズを支援することができます。自動車産業における交通事故の低減や、医療産業における効率性の向上、農業における生産性の向上など、様々な課題に対し、モバイル技術の進化は重要な役割を果たし、社会の便益拡大や経済成長の促進に寄与します。

進化し続ける技術動向の中で、各企業は、ビジネスモデルの見直しや、業務効率の最大化、バリューチェーン全体における提携・統合の機会の評価を行い、新しいビジネスの多様化を検討する必要があります。