consumer goods retail

食品・飲料・他消費財

消費財および小売産業は、「バーチャルショッピング」という新時代に突入しています。電子商取引が急速な勢いで導入され、これまでと全く異なる顧客体験を提供する、革新的方法が市場を席捲しつつあります。

消費者ニーズが絶えず進化し続けることにより、細分化が進み消費者の要求が厳しくなる市場で、小売業者やブランドオーナーは多くの課題に対応しなければなりません。

都心の富裕層、比較的裕福な高齢人口の拡大は、小売業者や消費財企業に一連の新たな課題や機会をもたらす

ミレニアル世代は所有よりもサービスや経験に価値を置いており、新規参入者はこれに対応するため、シェアリングエコノミーのサービスを提供し、ショッピング体験を重点的に改善し、そしてよりさらにパーソナルなサービスを生み出しています。

消費者は、格安小売店やネット通販を探し求め、小規模店舗で買い物回数を増やすなど、価格や利便性に基づく購買行動(トレードダウン)をとっています。

スマートショッピングの増加により、実店舗だけの従来型小売店(bricks and mortar)が直面する課題に対し、販売経路や流通に対するアプローチを革命的に変える必要が生じています。

変化にいち早く対応できる企業には、従来型の目抜き通りの店舗や大型スーパーマーケットを使うのではなく、モバイルコマースチャンネルや家庭用アシスタント端末と合わせて、実在小売店をむしろショールームや体験センターとして使うことにより、新しいショッピング体験を提供するチャンスがあります。

データ分析や機械学習は、購買履歴に基づき顧客にマッチした提案をすることで、サプライチェーン業務を改善しかつ収益を増やす機会を提供します。

デジタル化の視点からは、実在する小売店の資産を最大限活かすことはもちろん、新しい小売手法へと転換できることが最重要となります。

食品飲料業界では、有名な大企業ブランドのオーナーたちが新しい消費者嗜好に適応する困難に直面している

消費者向けパッケージ商品市場では、健康的で最小限の加工で、手作り感を感じるローカル食品に需要が高まっていますが、味や価格、利便性を犠牲にはできません。ミレニアル世代消費者はブランドよりも価値に重きを置き購入する傾向が強くなっています。

老舗メガブランドを持つ大手企業にとっては、ブランド商品が持つプライシング能力を維持しながらも変化する消費者ニーズに応えブランドをいかに発展させていくか、という大きな課題に直面しています。

食品飲料業界で最大クラスの多国籍企業では、売上の伸びが停滞し、投資家に対する配当が減少している

規模の小さい企業が新しい消費者ニーズに応える一方、世界最大クラスの食品飲料企業の成長は減速しています。こうした大企業は、現在、大きな成長格差やアクティビスト投資家からの圧力に直面しており、更に多くの新ヒット商品を開発投入する必要があります。

小売企業および消費者向けパッケージ商品企業はより持続可能なビジネス手法を取り入れる必要がある
消費者や小売業者、政府は、現在、食品飲料企業が最少限のコストで最大限の生産をしながら、環境および社会に与える影響を最小限に抑えることを求めています。

しかし、サプライチェーンのセキュリティを確保し、かつ倫理的方法での原料供給を確保しながら、持続的集約化を確実に行い、食品・包装廃棄物を削減し、水やエネルギーの消費を最少限に抑え、環境変化に対応するには、大きな課題が残っています。

消費者の期待に応えるとともに、ますます複雑になっていくサプライチェーンや食品の品質と安全性を確保するため、食品のトレーサビリティの重要性は増しています。